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歯科コラム

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歯科コラム

ずっと自分の歯で食べたい…! 〜パート3 子どもの歯を守る歯科 〜

前回の「ずっと自分の歯で食べたい…! 〜パート2 虫歯編〜」では
虫歯について解説しました。

【前回のコラムのおさらい】
・虫歯は歯の質・細菌・食べ物の3つの要素に時間の経過が加わってできるもの。
・虫歯は進行の程度によって5つの段階にわかれる。進行が進むと歯を失うリスクが高まる
・虫歯が発生したのは約1万年前で、人々を悩ませ続けている。
・普段からできる虫歯予防
 食事の後は歯を磨く、歯磨きは強くしすぎない、歯間ブラシやフロスを使う、
 甘いものは控えめにする


当院には毎日様々な年代の患者様が来院されますが、最近は夏休み中なこともありお子さんの患者様がよくお見えになります。また、就学されていない小さなお子さんの保護者の方から「こどもの虫歯を予防するにはどうしたら良いか」、出産を控えた患者様からは「妊娠中は治療を受けても良いのか」など尋ねられることがありました。今回のコラムは子どもたちと保護者の方、そしてこれからお母さんになる女性に向けて、「こどもの歯を守る歯科」について皆さんに知っていただきたいことをまとめました。

〜妊娠中のお母さんとお腹の中の赤ちゃん〜

Q.妊娠中は虫歯になりやすいと聞きました、歯科医院で治療しても平気?

Answer
妊娠するとホルモンバランスの変化で唾液の分泌が減り、お口の中の防衛機能が低下して虫歯や歯周病になりやすくなります。そこで大切なのが、普段からのケアと歯科医院での定期健診です。普段からしっかりケアをしているつもりでも、自分では気付けていない磨き残しや疾患があるかもしれません。歯科医院では治療だけではなく、予防歯科にも積極的に取り組んでいる医院が多くあります。歯科医院での定期健診でお口の中を診てもらい、クリーニングやハブラシの指導を受けてお口のトラブルを防ぎましょう。自治体により妊婦歯科健診が無料でできる自治体もあるので、面倒だとは思いますがしっかりと受けてください。

万が一、妊娠中に歯科治療を受ける場合には、歯科医院で妊娠中である旨を伝え、歯科医師と相談しましょう。妊娠前期は治療を避けた方が良いので、安定期(16〜27週)になってから行うことをお勧めします。また、妊娠後期(28週〜)では体調に合わせ、緊急性がない場合は無理せず産後に行う方が良いかと思います。

やはり1番は妊娠が分かる前に歯科医院で治療を受けることですので、普段から歯科医院に通うようにするのが望ましいですね。

Q.おなかの赤ちゃんの歯を強くするためにはどんなことをしたら良いですか?

Answer
歯が生え始めるのは生後6ヶ月くらいです。しかし、妊娠7週目頃には歯胚(乳歯の芽)が作られており、永久歯も妊娠4ヶ月頃には出来始めているのです。お母さんが摂った栄養がおなかの赤ちゃんの歯を作るということを忘れずに、十分な栄養素の摂取とバランスの良い食事に心がけてください。

歯を丈夫にする栄養素はカルシウムだけでなく、たんぱく質、リン、ビタミンA・C・Dがあります。カルシウムとリンは歯の石灰化(歯が固く形成されること)を促します。たんぱく質は歯の基礎、ビタミンAは歯の表面のエナメル質の土台、ビタミンCは象牙質の土台、ビタミンDはカルシウムの代謝や石灰化の調節役となります。現在の厚生労働省の食事摂取基準によると、妊娠中に必要なカルシウムの量は1日に600〜700mg、たんぱく質は10〜25gです。また、妊娠中・授乳中エネルギーも少し多めに摂るようにしましょう。成人女性の1日に必要なカロリーは約2000kcalで、それに+50〜+450kcalほどが目安です。お母さんの身長や体重、運動量などによって必要なカロリーは変わるので、産婦人科で尋ねるなどして、自分と自分の赤ちゃんのために必要な栄養の目安を知った上で食事の献立を考えましょう。

【歯に必要な栄養素】

歯の基礎をつくる たんぱく質:あじ、卵、牛乳、豆腐
歯の石灰化を助ける カルシウム:ひじき、チーズ、しらすぼし
ビタミンA:豚、レバー、ほうれん草、にんじん
歯の表面のエナメル質をつくる ビタミンA:豚、レバー、ほうれん草、にんじん
歯の象牙質を作る ビタミンC:ほうれん草、みかん、さつまいも
カルシウムの代謝や石灰化に影響 ビタミンD:バター、卵黄、牛乳

日本小児歯科学会HPより

Q.つわりが酷くてなかなか歯磨きができません。どうしたらいいですか?

Answer
つわりの酷い方は、無理のない程度で歯磨きをしましょう。ブラシの小さいハブラシを使うとお口の中の違和感が減るのでオススメです。それでも歯磨きが難しい時は、食後にブクブクうがいをし、可能であれば洗口液(マウスウォッシュ、デンタルリンス)やキシリトール入りのガム・タブレットを活用しましょう。

〜産まれてから就学まで〜

Q.赤ちゃんの歯磨きは何歳頃から始めたら良いですか?

Answer
赤ちゃんの歯が生え始めたら歯磨きを始めましょう。しかし、いきなりお口の中にハブラシを入れてゴシゴシと磨くと赤ちゃんはびっくりしてしまいます。まずはハブラシで歯に触れる程度にしてハブラシに慣れさせることから始めましょう。歯磨きをする時にはごく少量のフッ素入りの歯磨き粉を使い、自分でブクブクうがいが出来るまでは歯磨きの後にガーゼで拭き取ってあげましょう。

Q.赤ちゃんとキスをすると虫歯がうつるというのは本当?

Answer
元々、赤ちゃんのお口の中には虫歯菌(ミュータンス菌)はいませんが、
虫歯は感染症ですので、周りの人からうつることはありえます。
キスだけではなく、同じスプーンを使ったり、口移しで食べ物をあげたりすることによっても感染の可能性があります。
しかし、赤ちゃんとその家族の方のお口の中をしっかりとケアしていれば感染を防ぐことができるので、あまり神経質にならずに赤ちゃんとスキンシップをとることも大切です。

Q.「哺乳瓶虫歯」ってなに?聞いたことがあるけどよくわかりません。

Answer
哺乳瓶虫歯とは、字の通り、哺乳瓶によってできる虫歯のことです。特に上顎の前歯に見られます。1歳〜1歳半を過ぎても哺乳瓶でミルクを与え続けたり、糖分を含んだ飲み物を哺乳瓶で飲ませて歯を磨かずに寝かせたりすることが原因です。哺乳瓶を使うと、飲み物が口の中に留まっている時間(糖分が歯に触れる時間)が長くなり、虫歯になりやすいのです。

哺乳瓶虫歯を作らないために、寝る前に飲み物を与える場合は哺乳瓶で甘いものではなく、できるだけコップでお茶か水にしましょう。精神的な安定のために哺乳瓶をくわえさせるのであれば、中味をお茶かぬるま湯に変えてください。もし寝る前に糖質を含んだ物を飲食したら必ず歯を磨いて哺乳瓶虫歯を防ぎましょう。また、哺乳瓶は1歳半くらいには卒業することを目標にして、10ヵ月頃からコップで飲む練習しておきましょう。

Q.指しゃぶりをすると出っ歯になると聞きましたが本当?

Answer
指しゃぶりの頻度や状況によるので確実にそうなるとは断言できませんが、指しゃぶりによって歯並びや噛み合わせに次のような影響が出てくるようです。 
@ 上顎前突…上顎の前歯が前方に出る。いわゆる出っ歯。
A 開咬…奥歯は噛んでいるのに上下の前歯の間に隙間があく。
B 片側性交叉咬合…上下の奥歯が横にずれて、噛み合せていても中心が合わない。

指しゃぶりは生理的な人間の行動で、幼児期の指しゃぶりについては不安や緊張を解消する効果があるので、3歳頃までは無理に禁止する必要はありませんが、1日中頻繁にしている、吸い方が強くて指にタコができている場合は習慣化しないために徐々にやめさせるようにしましょう。それと同時に、保護者の方は子どものストレスや不安・緊張を解消するように心がけ、目安としては4〜5歳頃には指しゃぶりをしなくなると良いですね。

Q.子どもの歯磨きは1日に何回くらいしたら良いですか?

Answer
理想は毎食後に歯磨きをすることですが、ハブラシや歯磨きに慣れさせる時期(歯が生えてから2歳くらいまで)は子どもの機嫌のよい時や保護者の余裕のある時で良いので、最低でも1日1回は歯磨きをしましょう。特に寝ているときは唾液の分泌が少なくなり虫歯になりやすいので、就寝前の歯磨きは必ず行ってください。子供が慣れてきたら毎食後に行うように徐々に回数を増やしていきましょう。

また、2歳くらいまでは歯磨きを嫌がることが多いです。保護者の方が楽しそうに歯磨きをしたり、歯磨きの時に歌を歌いながら磨いてあげたりして、歯磨きを楽しいものだと思うと嫌がらずにできるかと思います。また、仕上げ磨きをする時は、時間をかけずに効率よく行うと良いです。この頃の目標は毎食後の歯磨きを習慣にすることなので、まずは慣れさせることが大切です。

Q.いつから自分で歯磨きをさせたら良いですか?

Answer
3歳頃になったら自分で歯を磨く練習を始めましょう。
初めはうまく磨けませんが、あまり手出しをせずに子どものやる気を尊重することが大切です!保護者の方の仕上げ磨きで汚れを落としましょう。慣れてきたら正しいみがき方を少しずつ教えてあげたら良いです。仕上げ磨きですが、できれば小学校低学年まではしてあげてください。

また、ハブラシは子どもの年齢に合ったものを選び、磨きやすいものを選びましょう。歯科医院でどんなハブラシが良いのか聞くことをおすすめします。ハブラシの毛先が開くと汚れを落とす力が弱まってしまいますので、新しいハブラシに取り替えてください。歯磨き粉は、ブクブクうがいができるようになったら使用してください。フッ素入りの歯磨き粉を使うとより効果的です。

今回の解説の他にも、子育てに関する疑問はたくさんあると思いますので、保護者の方は大事なお子さんの虫歯、歯並び、歯磨きの仕方などについて心配なこと、不安なこと、わからないことがありましたら気軽にご相談ください。私たちは、子どもたちのお口の中を守るために少しでも力になれたらと思っております。