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歯科コラム

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歯科コラム

ずっと自分の歯で食べたい…! 〜パート7 歯の根の治療編〜

前回の「ずっと自分の歯で食べたい…! 〜パート6 毎日の歯みがき編〜」では毎日のお口の中のケアの方法について解説しました。

【前回のコラムのおさらい】
・ハブラシはブラシが小さくて柔らかいものを選び、1ヶ月に1度は新しいものと交換する
・歯磨き粉はフッ素を配合し、発泡剤、清涼感、研磨剤の少ないものを選ぶ
・磨き残しが多い所は…@歯と歯の間 A歯と歯肉の境目 B咬合面(噛む面) 
・歯の位置や生え方によって磨き方を変える
・ハブラシでのブラッシングに加え、歯間ブラシとフロスを正しい方法で使用する

ところでみなさん、歯科医院で「歯の根の治療をします」と言われたことはありませんか?
歯科医院へ通院されている方なら耳にしたことがあるであろう、「根の治療」。
いったいどんな治療をされているのかわからないまま「根の治療」で通院していませんか?
そんな方のためにも、今回は歯根治療について解説いたします。

「歯根治療(根の治療)」ってなんだ?

まず、歯根の中の神経や血管などを合わせて「歯髄」と呼びます。歯髄は歯の成長に必要な栄養の補給を行うという重要な役割を持っています。一般的に歯科医院で「根の治療をします」と言われたら、歯髄をとる治療を行うということです。実は一概に「根の治療」と言っても、歯根治療には「抜髄」と「感染根管治療」と呼ばれる2つの治療があります。

抜髄(ばつずい)
抜髄とは、生きている歯髄を取り除く治療です。
神経が生きている歯にできた虫歯が進行して歯の神経まで達すると、歯髄炎を起こします。歯髄炎は歯髄が炎症を起こして腫れている状態で、ものを食べるとしみる、何もしていないのに歯がすごく痛いといった症状が出ます。この場合、歯髄を取り除く治療である抜髄が必要です。
<抜髄の手順>

※治療後はインレー(つめもの)またはクラウン(かぶせもの)をします。

感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)
感染根管治療とは、虫歯菌が入って細菌感染し、死んでしまった歯髄を取り除く治療です。
細菌に感染した神経は死んでしまいますが、痛みがないからと言ってこの治療をせずに放っておくと、繁殖した細菌が歯根の周囲の骨を溶かし、膿が溜まることがあります。これを根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)と呼び、進行すると激痛と腫れが起こります。
<感染根管治療の手順>

※治療後はクラウン(かぶせもの)をします。

歯根治療はむずかしい?

ただの虫歯の治療なのに、むずかしいの?と思った方もいらっしゃるでしょう。しかし、歯根治療は酷くなった虫歯の治療ではありますが、歯を削ってつめものをするような虫歯治療とはわけが違うのです…。

歯根治療がむずかしい理由 その1
細く枝分かれした神経の管をきれいに殺菌しなくてはならないから
歯の中にある神経の管(根管)はとても複雑な形状をしていて、本数や枝分かれの仕方は人それぞれ異なっています。一度細菌感染した根管の中を完全にきれいにすることは簡単ではありません。歯科医院では「リーマー」と呼ばれる細い針のような器具を使って根管を1本ずつきれいにしていくので、時間がかかってしまうのです。また、器具だけでは全てをきれいにすることはとてもできないので、できる限り掃除を行った後は薬剤で殺菌します。

歯根治療がむずかしい理由 その2

治癒に至るには、患者さんの身体の抵抗力が必要であるから
歯科医院できれいに殺菌した後は、患者さん自身の抵抗力によって治癒へと進んでいきます。根管治療の敵は細菌ですので、患者さんがどれだけ抵抗力を持っていて細菌に打ち勝つことができるかが治癒へ向かうポイントとなるのです。よって、健康状態によっては時間がかかってしまう場合もありますが、きちんと殺菌できていれば症状は良くなるでしょう。
歯科医院で「根の治療をする」と言われたら…

歯根治療はとても難しく、時間のかかる治療です。また、患者さんにも注意していただきたいことがありますので、治療を受ける際は思い出していただけたらと思います。

注意していただきたいこと その1
治療が完了するまで、必ず通院を続けてください
歯根治療で神経をとると、それまでの痛みがなくなる場合がありますが、痛くなくなったからと言って通院を中断してはいけません。前述したように、歯根治療は細菌との戦いです。自己判断で治療を中断してしまうと、その細菌が再び繁殖して虫歯が再発したり、悪化したりします。最悪の場合、抜歯なんてことも…。可能な限りご自分の歯を残すためにも、決して治療を中断しないでください。

注意していただきたいこと その2
歯根治療を受けた後でも、必ずしも痛みがなくなるわけではありません
歯根治療は痛みを感じとる器官である神経をとる治療なので、治療を受けたら痛みがなくなると思われがちですが、そうもいきません。なぜなら、歯の神経は脳へと繋がっていて、その神経の一部を切除するのですから数日間は鈍痛が続くことがあります。また、歯根治療で取り除くのは歯の中の神経だけで、歯の周りにある神経は残っています。歯の中は痛くなくとも、歯の周りの神経に一時的に痛みが出たり過敏になったりすることもあるとご理解いただければと思います。

注意していただきたいこと その3
治療後しばらくはリハビリ期間です
やっと歯根治療が終わり、痛みもなくなりました!さあ、以前のようになんでも食べられるぞ!…と、
張り切る気持ちもわかりますが、上記にあるように、歯根治療は神経の一部を切除する治療です。例えると、ケガや手術で身体の一部を傷つけたことと同じですので、リハビリが必要になります。治療が終わったからとい言って、いきなり強い力を加えるのは厳禁。治療後しばらくは固い食べ物を噛むことは控え、柔らかいお食事から慣らしていきましょう。

最後にお伝えしたいことがあります。

歯根治療が完了して補綴物(つめものやかぶせもの)をしても、
その歯は永久に元通りにはなりません。
神経が取り除かれた歯は生体としての機能を失っていますので、
二次う蝕(再び虫歯になること)になっても痛みを感じることができずに発見が遅れたり、補綴物が古くなって外れたりすることもあります。そういったことを防ぐにはやはり普段からのケアがとても重要になりますし、そもそも歯根治療をすることがないように虫歯の早期発見に繋がる定期健診をおすすめします。

いつまで健康な自分の歯で暮らしていけるかは、自分次第です。