発育期のお子さんの「顎(あご)の骨格」を広げることで
大きな4つのメリットがあります
メリット1 |
将来永久歯を抜歯する可能性が下がります |
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メリット2 |
後戻りしにくい歯並びになります |
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メリット3 |
鼻の通りがよくなり本来の鼻呼吸がしやすくなることで不快な鼻症状の改善が期待できます |
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メリット4 |
上下のあごのバランスが整えられるので、きれいな顔が期待できます |
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メリット5 |
固定式なので短期間での拡大が可能です |
抜歯の可能性を下げ、後戻りしにくい歯並びへ
顔やあごの骨格を「適切な大きさ」へ発育できるようにお手伝いをします。
これはまだ顎骨の成長が残っているお子さんに対して、悪い歯並びの原因となっている「骨格の発育の遅れ」を軌道修正していく矯正です。
実際には殆どの症例が上あごが小さいことに原因があるので上あごの拡大から始めます。
そして上あご、下あごを本来の大きさ・位置にできれば結果として永久歯がきれいに並ぶスペースができます。
口呼吸から鼻呼吸へ
今日、口呼吸がもたらすアレルギー疾患の子が増えています。
ヒト本来の鼻呼吸をするために、発育の悪い上あごの骨格の拡大します。
それにより、鼻の通りも改善され鼻呼吸がしやすくなり、姿勢の改善にもつながります。
これから成長していく子供の健康にとって、とても大きな意味をもちます。
期間:約10か月
内容:上顎を急速拡大装置にて拡大しながら夜間フェイスマスクを使用しながらで牽引
下顎は舌側弧線装置により臼歯の整直をはかる
鼻呼吸や咀嚼訓練を併行して実施
リスク:上下顎共に歯にバンドを付けている期間はブラッシングがやりにくい
上顎に拡大装置を付けている為慣れるまでの2,3日は飲み込みづらい、話しづらいことがある
費用:20万円
バランスのとれたきれいな顔が期待できます
上あごと下あごの前後的な位置を正しく改善することで、横から見てもきれいな顔になることが期待できます。
顎顔面矯正は上あごと下あごの「発育不全の軌道修正」を考える矯正ですので、お顔も変わることができるのです。
上あごと下あごの前後的なバランスを整えることで
きれいな横顔になれるのです
初診時顔貌 | 初診時口腔内 | |
術後顔貌 | 術後口腔内 | |
上あごの部分が前方に出てふっくらした顔つきになりました |
期間:1年2ヶ月
内容:上顎は急速拡大装置と前方牽引装置
下顎はユニバーサルタイプスクリュウーによる拡大
リスク:口腔内に拡大装置が入るので慣れるまでの数日は話づらい
フェイスマスクを付ける為の練習がいる
費用:25万円
初診時顔貌 | 初診時口腔内 | |
術後顔貌 | 術後口腔内 | |
上あごを拡大しながら前方に牽引し、 そのあと下あごを前方に誘導させるときれいな横顔になりました |
期間:2年7か月
内容:上顎の急速拡大装置2つと舌側弧線装置2つ
下顎には舌側弧線装置をセットし臼歯部の整直
夜間に使用する機能的矯正装置
リスク:口腔内に拡大装置が入るので慣れるまでの数日は話づらい
機能的矯正装置を入れて噛みしめなどのトレーニングが必要
費用:35万円
何才から顎顔面矯正ができるの?
装置が入れられる4、5才から可能ですが、できれば乳歯と永久歯の混ざった混合歯列初期には開始していたいところです。ただし、受け口の場合はもっと早めの治療をおすすめします。
詳しくは「お父さん、お母さんに知ってほしい事」をご覧ください
顎顔面矯正の方法
固定式の<急速拡大装置>を用います。
固定式の矯正装置をつけ家庭で1日1回ネジを巻いてもらいます。
仕組み
ネジを巻いてもらうと、上あごのつなぎ目がひろがって、そこに新しい骨ができていきます。しかし、上あごのつなぎ目は年齢と共に固くなっていくため開きにくくなります。
詳しくは「お父さん、お母さんに知ってほしい事」をご覧下さい。
小さい上あごの中に入っていた下あごの奥歯は殆どが内側に倒れています。
下あごは上あごのように広がることはないので、固定の装置でまず奥歯をしっかり起こします。
拡大装置(Fan type) |
TPA |
FKO |
単に歯を並べる為の矯正法ではありません
例えば、上顎を拡大して大きくすることより下顎を本来の位置に誘導できるので結果として
バランスのとれた顔貌が得られ、その結果としてきれいな歯並びがついてくるのです
また、上顎の拡大によって気道(呼吸の際の空気の通り道)も広がり、人間本来の正しい呼吸法である鼻呼吸がしやすくなったというお子さんもいます。
つまり、顎顔面矯正は発育期の子供達の「健康」というキーワードまでも視野にいれた成長のコントロールです。