中野駅南口の歯医者 横山歯科診療所

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虫歯予防に効果的なガムの選び方と噛み方

皆さん、こんにちは。中野区中野の横山歯科診療所です。今回は、虫歯予防に役立つとされる「キシリトールガム」についてお話しします。ガムを噛むことで虫歯予防ができるという話を耳にしたことがある方も多いかと思いますが、本当に効果があるのでしょうか?また、効果的な噛み方や注意点についても詳しく解説していきます。

▼虫歯予防に効果的なガムの成分と選び方

虫歯予防に効果的とされるガムの成分として特に有名なのが「キシリトール」です。キシリトールはシラカバや樫の木の樹液が原料の天然の甘味料でありながら、虫歯の原因菌であるミュータンス菌(特にストレプトコッカス・ミュータンス)の活動を抑制する働きがあります。通常の砂糖とは異なり、ミュータンス菌がキシリトールをエネルギー源として利用できないため、酸の産生が抑えられるのです。また、キシリトールの継続的な摂取は、ミュータンス菌自体の数を減少させる可能性があることも報告されています。さらに、キシリトールは口の中を洗い流してくれる唾液の分泌を促進する効果もあり、唾液によって口腔内の酸性状態が中和されるため、虫歯予防に役立ちます。

選び方としては虫歯予防まで意識してガムを購入するのであればぜひ成分表示を確認してみましょう。キシリトールの量が50%以上含まれていて、かつ糖質が0グラムである物を選ぶことが必要です。 最近では特定保険用食品として「POs-Ca(リン酸オリゴ糖カルシウム)」を含むガムも注目されています。POs-Caは、含まれる水溶性カルシウムが再石灰化を促進し、歯のエナメル質を強化する働きがある成分です。唾液中のカルシウム濃度を高め、初期の虫歯を修復する効果が期待できるとされています。また、POs-Caは安全性が高く、特にお子さんや高齢者の方にとっても安心して使用できることがメリットです。ガムを選ぶ際は、キシリトールやPOs-Caが配合されている製品を選ぶとよいでしょう。

▼虫歯予防効果的なガムの噛み方・噛むタイミング

ガムを効果的に使うためには、噛むタイミングと噛み方が非常に重要です。特に食後30分以内にガムを噛むことが推奨されます。食後は食べ物の摂取により口腔内が酸性に傾き、歯のエナメル質が溶けやすい状態(脱灰)に陥ります。このときに唾液の分泌を促し、唾液中のカルシウムやリン酸によって歯の再石灰化を促進することが重要です。 また3度の食事以外に間食をした場合も同様です。

◎ガムを噛む時間

ガムを噛む際は、少なくとも10分間は噛み続けることが理想とされています。特にキシリトールガムの場合、10分以上噛み続けることで唾液分泌が促されるだけでなく、口腔内のミュータンス菌に対する抑制効果も高まると考えられています。また、キシリトールの含有量が多いガムほど効果的ですので、製品の成分表を確認し、先述のキシリトール濃度が50%以上含まれているものを選ぶことをおすすめします。

さらに、ガムを噛む際は均等に噛むことが大切です。片側ばかりで噛むと噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性がありますので、左右のバランスを意識しながら噛むように心がけましょう。特にお子さんの場合、噛む習慣が顎の発達に影響することもありますので、注意が必要です。

ここまでキシリトールについてメリットを書いてきましたが気を付けてもらいたいことがあります。こんなキシリトールですが身体の中の小腸では消化吸収されにくい性質があります。その為吸収されずに残ってしまったキシリトールを消化する為に大腸の水分量が増えお腹が緩くなってしまいます。いくら虫歯予防になると言っても過剰な摂取はやめましょう。大まかな目安量ではあります1日成人なら約4~8粒と言われています。

▼ガムだけに頼るのはNG?正しい歯磨きや食生活も大切

キシリトールガムやPOs-Caガムは、確かに虫歯予防に一定の効果があるとされています。しかし、それだけに頼ってしまうのは危険です。ガムによる虫歯予防効果はあくまで補助的なものであり、根本的な虫歯予防には適切な口腔ケアと健康的な生活習慣が不可欠です。

◎正しい歯磨きが虫歯予防の基本

虫歯を予防する上では、正しい歯磨きが特に重要です。歯磨きの際にはフッ素配合の歯磨き剤を使用し、ブラッシング方法にも注意を払いましょう。歯と歯の間や歯茎との境目など、汚れが溜まりやすい箇所を意識的に磨くことが大切です。また、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、歯ブラシだけでは届かない部分の汚れを取り除くことができます。

◎食生活も見直しましょう

食生活の見直しも虫歯予防に大きく関与します。糖分の多い食品や飲料を頻繁に摂取することは虫歯のリスクを高めるため、適度に控えることが望ましいです。また、食後に水で口をすすぐ習慣をつけることも、口腔内の酸を中和し虫歯予防に役立ちます。

ガムを噛むことはあくまでも補助的な習慣として取り入れ、基本的なケアをしっかりと行うことが重要です。特にお子さんの場合、成長期に適切な口腔ケアを行うことで、将来的な虫歯リスクを大きく軽減することができます。

▼まとめ

今回は、虫歯予防に効果的なキシリトールガムやPOs-Caガムについて解説しました。ガムを噛むことで唾液分泌が促進され、口腔内の酸性環境を中和することで虫歯予防に役立つことは確かです。また、キシリトールやPOs-Caの効果により、虫歯の原因菌を抑制し、再石灰化を助けることで歯を守る効果も期待できます。しかし、これらの効果はあくまで補助的なものであり、日常的な歯磨きや適切な食生活の改善が根本的な虫歯予防に不可欠です。横山歯科診療所では、患者さん一人ひとりの口腔状態に合わせた最適な予防方法をアドバイスいたしますので、お気軽にご相談ください。健康な歯を保つために、ぜひ私たちと一緒にケアを進めていきましょう。

さいごに、当院では24時間WEB予約を受け付けております。
何か気になる点がございましたら些細な事でもご相談くださいませ。

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https://www.yokoyama-dent.com/general/

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