中野駅南口の歯医者 横山歯科診療所

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小児矯正で顎を広げる理由とは?治療の仕組みやメリットを解説

顎が小さい・狭いと歯並びに何が起こる?

はじめに、子どもの顎が小さい、あるいは狭いことで歯並びにどのような影響が及ぶのかを確認しておきましょう。

歯が並ぶスペースが足りなくなる

お子様の顎が小さい・狭い場合、永久歯が生えるためのスペースが不足し、歯が重なり合って生える「叢生(そうせい)」が生じやすくなります。叢生は代表的な歯列不正の一つで、八重歯やガタガタした歯並びがこれに該当します。歯の重なりは審美的な問題だけでなく、ブラッシングが行き届かずに歯垢や食渣が蓄積しやすくなるため、虫歯や歯茎の炎症(歯肉炎・歯周炎)を引き起こすリスクも高まります。

さらに、スペースがないまま永久歯が無理に萌出すると、本来の噛み合わせの位置から逸脱して機能面にも支障をきたすことがあります。このような場合、小児矯正によって顎の幅を適切に拡大し、歯列のアーチを整えることが予防にもつながります。

上下の噛み合わせがずれることも

顎の幅が狭いと、上下の歯が正常な位置で咬合せず、交叉咬合(こうさこうごう)や反対咬合(はんたいこうごう)といった不正咬合が起こりやすくなります。通常であれば上顎の歯列は下顎の歯列の外側にあり上下でしっかり噛みこむのですが、交叉咬合は、奥歯の臼歯で上顎の歯列が下顎の歯列の内側に入り込む噛み合わせで、片側にのみ起こることが多く、長期間にわたり放置すると、片側ばかりで噛む癖(片側咀嚼)を助長します。

片側咀嚼は咬筋や顎関節への負担を左右不均等にし、顔面の左右非対称(顔貌非対称)や顎関節症の発症リスクを高めることが知られています。また、反対咬合(下顎前突)の場合には、上顎の劣成長や下顎の過成長が関与しており、成長期に顎の骨格的改善を図ることが極めて重要です。もし根本的に骨格からの治療を希望されるならば、人の成長発育の観点から子供たちの頭(頭蓋骨)は6歳の時点で上あごの発育は90%以上終わってしまうことを知っておくことは大切です。

舌の位置や呼吸にも影響

顎が狭いことによって、舌が本来置かれるべき上顎に置くことができず下顎の低い位置に置かれる「低位舌」の状態が生じやすくなります。舌が本来あるべき上顎の天井(口蓋)に接触しないと、舌圧による自然な顎の成長刺激が失われ、さらに狭い顎へと成長が進んでしまうという悪循環を招きます。舌が低い位置にある為上顎が成長しないのか、上あごが成長しないので舌はやむを得ず下顎の歯列の上におくしかないのかは「卵が先かニワトリが先か」になってしまいますが、いずれにしても 上顎が小さい事から始まるのです。

また、低位舌の影響で「口呼吸」の習慣が定着することも多く、これは歯茎の乾燥や唾液分泌の低下を引き起こし、口腔内の自浄作用が弱まります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まり、アレルギー性鼻炎や睡眠時無呼吸症候群など全身的な健康問題にもつながる可能性があります。顎の幅を適切に広げることと舌の位置や呼吸様式等のトレーニングを実行して機能の改善をはかるという両輪で不正咬合を治していくしかありません。

小児矯正で顎を広げる方法

小児矯正において、顎の幅を拡大する主な方法は「急速拡大装置(きゅうそくかくだいそうち)」による治療です。この装置は、上顎の骨がまだ柔軟で可塑性のある成長期のうちに適応され、歯列不正や不正咬合を骨格レベルから改善する目的で使用されます。

急速拡大装置とは?

急速拡大装置は、上顎の中央の骨のつなぎ目(正中口蓋縫合)やその他の縫合(骨のつなぎ目)に力を加えて左右に骨を拡げる固定式の矯正装置です。装置中央にスクリュー(ネジ)を備え、保護者様が専用のキーで1日にスクリューを回転させることで、微細な力を持続的に加え、上顎骨の骨縫合部を開く構造になっています。

この過程で骨が左右に拡大されると、歯が並ぶスペースが物理的に増加し、叢生(歯のガタガタ)や交叉咬合といった問題の根本改善につながります。歯だけを動かす矯正では得られない骨格的な変化が得られる点が最大の特長です。

適応年齢と効果が出やすい時期

急速拡大装置が最も効果的に使用できるのは、上顎の正中口蓋縫合がまだ癒合していない6〜10歳前後の成長期の児童です。この正中口蓋縫合の他必要な場合は切歯縫合、横口蓋縫合なども拡大して開きます。この時期であれば、装置による物理的刺激により骨の成長が促進されやすく、短期間で効果的な拡大が期待できます。

思春期を過ぎて骨が硬くなると、急速拡大装置だけで骨を広げることが難しくなり、外科的処置を併用しなければならないケースもあります。そのため、適切なタイミングでの介入が非常に重要です。

まとめ

今回は、小児矯正で顎を広げる理由について解説しました。小児矯正において「顎を広げる」ことは、将来的な歯並びや噛み合わせのトラブルを予防するうえで非常に重要な治療方針です。顎が小さくて歯が並びきらない、噛み合わせがずれている、口呼吸があるといった症状が見られるお子様には、適切な時期に矯正を始めることで大きな改善が期待できます。

また単に歯を並べる為の横の(側方)拡大のみでなく、フェイスマスクという家庭で夜間に使用する取り外しの装置により、骨格も変化し横からの顔貌も綺麗に変化させることが

できるという利点もあります。 横山歯科診療所では、お子様一人ひとりの成長や噛み合わせの状態を丁寧に診査・診断し、必要に応じて最適な装置で顎を広げる小児矯正をご提案しております。気になる症状がある場合は、ぜひ一度ご相談ください。

当院の小児矯正サイトはこちら
https://yokoyama-dent.com/ortho/

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