■大人の矯正と子どもの矯正はどう違うの?【中野駅の歯科が解説】
矯正治療は、大人が受ける成人矯正と子どもが受ける小児矯正の2つに大きく分けられます。大人になってからでも矯正治療を受けられるのなら、焦って子どもの頃に始める必要はないのでは?と思われるかもしれませんね。そこで今回は、大人の矯正と子どもの矯正の違いについて、中野区の横山歯科診療所が詳しくご説明します。
▼子どもの矯正は土台作り?
5~12歳くらいに行う小児矯正の1期治療は、歯をきれいに並べるための“土台作り”のようなものです。上下の顎の大きさやバランスがきれいに整うよう、さまざまな方法で発育をコントロールします。また悪い習癖をなおしていくことで正しい成長に誘導していけます。例えば、下の顎が小さくて相対的に出っ歯になっている場合は、上の前歯の傾きや位置をどれだけコントロールしても、その症状を大きく改善させることは難しいですよね。成長期に行う子どもの矯正なら、上の顎を大きくして下の顎の発育を促せるので上下の顎のアンバランスを整えられます。その結果、出っ歯の症状が解消されます。また逆の受け口の場合は逆で上顎の成長の残っているうちに積極的に前に引っぱって上顎を前に出してあげることができれば、お顔も変わります。つまり、子どもの矯正というのは、まだ成長が残っている時期であれば、骨格的な異常を根本から改善することが可能といえるのです。
▼歯並びを細かく整えるのは大人の矯正
まだ上段で説明した子どもの矯正とは治療目的も方法も大きく異なる点にご注意ください。成長期を過ぎると外科を交えた矯正をしないと顎の拡大は出来ませんので、今度は歯を並べる為に抜歯をするという方法に変わることが多いです。もちろん、1期治療でも顕著な歯並びの乱れを整えることはありますが、それをメインに行うのが大人の矯正なのです。矯正治療全体では“仕上げ”の段階を意味し、理想的な歯並び・噛み合わせを目指して歯を動かします。
▼大人の矯正からでも始められます
ここまでの説明を聞くと、子どもの矯正から行っていなければ、適切な治療効果が得られないように感じるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。一般的に大人になってから始めた場合でも、歯並び・噛み合わせの異常は改善できますので、「もう手遅れかも」とは諦めず、大人の矯正をメインにやっている歯科医院もありますのでご相談されたらいいと思います。
▼まとめ
今回は、大人の矯正と子どもの矯正の違いについて、中野区の横山歯科診療所が解説しました。両者には治療目的や治療方法に大きな違いが見られ、子どもの頃から矯正を始められるのであればそれに越したことはありません。矯正で歯並びを治すことは単に見た目を良くするだけでなく、お口の清掃もしやすい為虫歯や歯周病になりにくい、食物も噛みやすい、発音もしやすい、そして自分に自信がもてるなどいい面もたくさんあります。そんな矯正治療についてもっと詳しく知りたい、疑問に思っていることがある、という方は、いつでも当院までご相談ください。