レーザー治療

Laser

レーザー治療について

そもそもレーザーとは?

簡単にレーザーを説明しておきます。一般にレーザーとは「特定の波長をもつ非常に高エネルギーの一直線に進む人口の光」という意味です。パラレルな光は月までも届くと言われています。
最近はレーザーを使っている歯科医院も多く見られますが、歯科で使うレーザーはレーザーを発生させる物質やその特徴により

  • ① CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)
  • ② ErYAGレーザー(エルビウムヤグ)
  • ③ NdYAG(ネオジウムヤグ)レーザー
  • ④ 半導体レーザー

の4つに分類されます。現在は歯科のみでなく多くの医療分野で使用されていて、安全性が確立されています。当院でもNd-YAGレーザーを使用し痛みや不快感の少ない治療を行っています。レーザー光は副作用もなく、高血圧・心臓病・妊娠中の方も安心して治療を受けていただけます。

Nd-YAGレーザーについて

このレーザーはメラニンの様な黒い色素によく反応します。これは黒色素に吸収され反応を起こすからで、実際の使用でも色素やタンニンセメントを使う症例もあります。

また波長は水分に吸収されにくい為、作用を阻害されることも少なく、瞬間的な照射の繰り返しが短時間なので安全性は高いです。

効果と具体的な治療

レーザー治療の主な効果は

① 麻酔効果
多少時間はかかりますが、注射による麻酔をしないでも軽度の表面麻酔効果が期待できます。
② 消炎・鎮痛効果
レーザーは元々痛みのあるものに対してその痛みを和らげることが可能です。また歯肉の炎症を抑えたり、術後の痛みも減少させられるといわれており、外科処置後の腫脹も減少する為鎮痛剤の使用が減らせます。 これは血流の改善により発痛物質の除去によるものとされています。
③ 組織の活性化
処置後のレーザーの照射により治癒が促進されたり、傷も綺麗です。
④ 殺菌・消毒効果
歯の病気の多くは細菌感染が原因の為、歯周病や歯の根の治療に有効です。
⑤ 止血効果
抜歯後の通常の出血であれば患部にレーザーを照射することで凝固が促進されます。
⑥ 組織の蒸散
口腔内の歯肉や粘膜を除去できます。処置する歯肉に強い炎症等が無ければ出血は起きずに、文字通り歯肉が蒸散して無くなります。

具体的な症例

(1)う蝕予防(予防処置)

レーザーの照射とフッ素塗布を組み合わせることで虫歯予防の効果を高めます。
レーザー照射により再石灰化が促進されフッ素塗布によって歯の表面を固く、酸に強くすることが可能です。
注)虫歯を除去するレーザーではありません。

(2)知覚過敏の緩和

知覚過敏を訴える症例の多くはブラッシング等によって根が露出し冷水痛や擦過痛を起こします。
この部位のレーザー照射は近くに歯髄(神経)があり施術時は注意が必要です。ただ露出した根の象牙質はタンパク質を含むため着色をしなくてもレーザーは反応します。その他歯の切削後に知覚過敏を訴える方にも有効です。

(3)口内炎や義歯の接触痛緩和

レーザー麻酔後患部に黒色色素を塗り、シリンジによるエアー冷却を併用しながら、黒色色素の上を非接触で照射します。これを2,3回連続させることで痛みは改善します。

(4)智歯(親知らず)周囲炎や顎関節炎の開口障害や痛みの緩和

原因の治療も併行して行いながら、皮膚面から2~3cm離して照射します。

(5)局所麻酔の為の表面麻酔として

麻酔の注射の前に針の刺される痛みを軽減する処置はシート、ゼリー剤もありますが、レーザーによる予備麻酔でも可能です。

(6)歯周病治療~歯肉・歯周ポケットの炎症に対する処置

ファイバーの先端を加工し一度直視できる部位でレーザーを照射して確認後ポケット内を蒸散させます。照射時に出血が見られればまだ炎症の残存の目安になります。

(7)根管治療での根管内殺菌効果

根管の長さにファイバーを合わせ、引き上げる様にしながらレーザーを照射します。黒い色や残存タンパク質に反応して音が出るので確認できます。

(8)メラニン色素の除去

ご自身や家族の方の喫煙によって黒ずんだ歯肉を健康的なピンク色の歯肉に戻すことができます。

(9)切開(レーザーメスとして使用)

浸潤麻酔後、高出力で蒸散を連続で行う為に歯肉や粘膜に炎症が無い限りは出血しません。
印象(型どり)前に実施すると形成後の印象面をクリヤーに再現することが可能です。

(10)止血

抜歯後の出血に対してガーゼなどの圧迫止血を短時間行い、血餅形成が出来た頃(固まりかけた頃)レーザーの照射により赤血球も反応することでより凝固が促進されます。

最後にレーザー治療について

以上の様にレーザー治療は多くの適応症があり、痛みや治癒期間の軽減が可能な優れた治療法だと思いますが、レーザーの使用だけですべて完結できるという万能なものではありません。

また痛みに対しての感覚は個人差やその時の状況によって変化していく為、レーザー治療イコール完全な無痛治療というわけではないことをご理解ください。

またレーザー治療は殆どの場合、自由診療になりますのでご了承ください。