簡単にレーザーを説明しておきます。一般にレーザーとは「特定の波長をもつ非常に高エネルギーの一直線に進む人口の光」という意味です。パラレルな光は月までも届くと言われています。
最近はレーザーを使っている歯科医院も多く見られますが、歯科で使うレーザーはレーザーを発生させる物質やその特徴により
の4つに分類されます。現在は歯科のみでなく多くの医療分野で使用されていて、安全性が確立されています。当院でもNd-YAGレーザーを使用し痛みや不快感の少ない治療を行っています。レーザー光は副作用もなく、高血圧・心臓病・妊娠中の方も安心して治療を受けていただけます。

このレーザーはメラニンの様な黒い色素によく反応します。これは黒色素に吸収され反応を起こすからで、実際の使用でも色素やタンニンセメントを使う症例もあります。
また波長は水分に吸収されにくい為、作用を阻害されることも少なく、瞬間的な照射の繰り返しが短時間なので安全性は高いです。
レーザー治療の主な効果は
レーザーの照射とフッ素塗布を組み合わせることで虫歯予防の効果を高めます。
レーザー照射により再石灰化が促進されフッ素塗布によって歯の表面を固く、酸に強くすることが可能です。
注)虫歯を除去するレーザーではありません。
知覚過敏を訴える症例の多くはブラッシング等によって根が露出し冷水痛や擦過痛を起こします。
この部位のレーザー照射は近くに歯髄(神経)があり施術時は注意が必要です。ただ露出した根の象牙質はタンパク質を含むため着色をしなくてもレーザーは反応します。その他歯の切削後に知覚過敏を訴える方にも有効です。
レーザー麻酔後患部に黒色色素を塗り、シリンジによるエアー冷却を併用しながら、黒色色素の上を非接触で照射します。これを2,3回連続させることで痛みは改善します。
原因の治療も併行して行いながら、皮膚面から2~3cm離して照射します。
麻酔の注射の前に針の刺される痛みを軽減する処置はシート、ゼリー剤もありますが、レーザーによる予備麻酔でも可能です。
ファイバーの先端を加工し一度直視できる部位でレーザーを照射して確認後ポケット内を蒸散させます。照射時に出血が見られればまだ炎症の残存の目安になります。
根管の長さにファイバーを合わせ、引き上げる様にしながらレーザーを照射します。黒い色や残存タンパク質に反応して音が出るので確認できます。
ご自身や家族の方の喫煙によって黒ずんだ歯肉を健康的なピンク色の歯肉に戻すことができます。
浸潤麻酔後、高出力で蒸散を連続で行う為に歯肉や粘膜に炎症が無い限りは出血しません。
印象(型どり)前に実施すると形成後の印象面をクリヤーに再現することが可能です。
抜歯後の出血に対してガーゼなどの圧迫止血を短時間行い、血餅形成が出来た頃(固まりかけた頃)レーザーの照射により赤血球も反応することでより凝固が促進されます。
以上の様にレーザー治療は多くの適応症があり、痛みや治癒期間の軽減が可能な優れた治療法だと思いますが、レーザーの使用だけですべて完結できるという万能なものではありません。
また痛みに対しての感覚は個人差やその時の状況によって変化していく為、レーザー治療イコール完全な無痛治療というわけではないことをご理解ください。
またレーザー治療は殆どの場合、自由診療になりますのでご了承ください。